当財団について
設立趣旨
当財団の設立経緯
昭和58年11月1日 | 三共株式会社(現 第一三共株式会社)の基金拠出により財団法人三共生命科学研究振興財団として設立 |
---|---|
平成22年10月1日 | 公益財団法人第一三共生命科学研究振興財団に移行 |
設立趣意書
本財団法人 三共生命科学研究振興財団の設立は、生命科学の分野における独創的な研究を援助奨励するとともに、国際交流の推進を図り、もって学術の振興と、人類の健康と福祉の向上に寄与することを目的とするものである。
この度、三共株式会社から、我が国における生命科学研究の振興に役立てる為に、社業収益の一部を社会還元して、その資金として提供したい旨申し出があった。
上述の目的遂行には、誠に時宜を得た提案といわねばならない。
医学・薬学・生物学の進歩は、人類の健康・福祉に大きく貢献し、我が国においても国民の平均寿命は年々伸長し、幸い、世界のトップレベルの長寿国となるに至った。ただ、その結果として生ずる高齢化社会の到来は、これまた必然的な現象といわざるを得えない。保健・医療の分野において各種の成人病への対応を迫られ、或いは、また社会科学の領域においても大きな課題となりつつある。
癌をはじめ、予防も治療も未解決な難病が現在なお決して少なくはない。的確な予防・治療法の早期確立が切望される。
いうまでもなく、医学・薬学のみならず、生物学・農学・工学・人文科学を含め、広範な分野にわたる学際的な生命科学の研究によって、より優れた医療技術、新しい医薬資源の開発が求められている。
世界各国の医学・薬学・農学・生物学・その他の科学技術の研究の進歩は、いうまでもなくめざましい。その情報量も激増している。こうした膨大な国際的な情報を正確に把握し、随時、研究に反映させるには、従来にもまして研究者の国際交流も必要である。
しかも、我が国独自の独創性豊かな生命科学の研究を推進することによって、人類の健康・福祉に寄与することが、平和国家を標榜する我が国の医学・薬学・農学・生物学に携わる者の使命である。
以上、生命科学研究推進の一助たらんとするのが本財団設立の趣意にほかならない。
昭和58年7月11日
設立発起人:
梅沢浜夫、江橋節郎、織田敏次、木村喜代治、杉村隆、津田恭介、早石修、松井正直、水野傳一、山村雄一、吉利和、牧野光宏、河村喜典、三木知憲、大西篤